

昔のお金があるけど、価値があるのかわからない人も多いのではないでしょうか。
この記事では昔のお金の価値について詳しく解説していきます。

- 価値のある昔のお金の種類
- 価値のある昔のお金の買取相場
- 現在も使える昔の価値のあるお金
- 昔のお金の価値と歴史
目次
【種類別】昔のお金の価値と買取相場

昔のお金の価値と買取相場は種類によって大きく異なります。日本や海外の古銭には様々な種類があり、それぞれ独自の歴史的背景や希少性を持っています。
主な種類には以下のものがあります。
- 穴銭・絵銭
- 旧紙幣・古紙幣
- 軍用手票
- 記念硬貨
- 大判・小判
- 銀貨・銅貨
- 古金銀
- 銀判
- 中国貨幣
以下にそれぞれの買取相場をまとめました。
| 種類 | 買取相場(目安) |
|---|---|
| 穴銭・絵銭 | 1,000円~1,000,000円 |
| 旧紙幣・古紙幣 | 1,000円~10,000,000円 |
| 軍用手票 | 10,000円~数百万円 |
| 記念硬貨 | 500円~5,000,000円 |
| 大判・小判 | 20,000円~50,000,000円 |
| 銀貨・銅貨 | 1,000円~3,000,000円 |
| 古金銀 | 300円~800,000円 |
| 銀判 | 50,000円~1,000,000円以上 |
| 中国貨幣 | 1,000円~100,000円 |
昔のお金がどのような価値を持ち、買取相場がどうなっているのか詳しく解説します。
穴銭・絵銭
昔のお金の価値と買取相場として、穴銭・絵銭があります。穴銭は中央に穴が開いた硬貨で、和同開珎から始まる皇朝十二銭は10,000円〜100,000円の価値があります。
寛永通宝や天保通宝などの種類によって価値が異なり、保存状態が良いものほど高額で買い取られることが一般的です。
旧紙幣・古紙幣
昔のお金の価値と買取相場には、旧紙幣・古紙幣も含まれます。旧紙幣は現在も使用可能ですが、古紙幣は効力を失っているため、コレクション価値のみがあります。
発行年代や保存状態によって価格に大きな差があり、希少性の高いものほど高額査定となるでしょう。
軍用手票
昔のお金の価値と買取相場の中で、軍用手票は特殊な歴史を持っています。軍用手票は日本軍が戦時中に戦地で使用するために発行した紙幣で、敗戦後は価値を失いました。
西南戦争時の承恵社札や日清戦争軍票は現存数が少なく、状態の良いものは数百万円の価値がつくことがあります。

記念硬貨
昔のお金の価値と買取相場における記念硬貨は、特別な出来事を記念して発行されたものです。
1964年の東京オリンピック記念硬貨は日本初の記念硬貨として1,000円~10,000円の価値があります。
発行枚数が少ないものや歴史的価値の高いものほど高額査定となる傾向にあります。
大判・小判
昔のお金の価値と買取相場の中で、大判・小判は江戸時代を代表する貨幣です。大判は主に贈答用に使われ、慶長大判などは400,000円円〜2,500万円という高額で取引されています。
小判は流通貨幣として使われ、駿河墨書小判などの希少なものは1,000万円以上の価値がつくこともあります。
銀貨・銅貨
昔のお金の価値と買取相場として、銀貨・銅貨は明治時代以降の近代貨幣の主流でした。明治時代の一円銀貨や旭日竜50銭銀貨は希少価値が高く、百万円前後で取引されることもあります。
八咫烏10銭銀貨のように発行期間が短かったものは特に価値が高く、数十万円以上の査定も珍しくありません。

古金銀
昔のお金の価値と買取相場において、古金銀は江戸時代中期から明治時代に流通した貨幣です。
一分金は小判より小さく作られ、発行年代により5,000円~800,000円の価値があります。二分金や二朱金などは金の純度や刻印の状態によって価格が変動し、保存状態の良いものほど高額査定となります。
銀判
昔のお金の価値と買取相場における銀判は、幕末に特定地域で発行された地方貨幣です。盛岡銀判や秋田銀判は藩が独自に発行した貨幣で、100,000円円〜500,000円の価値がつきます。
会津銀判は特に希少で、本物と確認されれば100万円以上の価値を持つことも珍しくありません。
中国貨幣
昔のお金の価値と買取相場の中に、中国貨幣も含まれています。中国の古銭は紀元前から長い歴史を持ち、蟻鼻銭や環銭などは10,000円前後で取引されています。
五銖銭や法幣などは発行量が多かったため、一般的な買取価格は1,000円〜10,000円程度です。

昔のお金の歴史や価値とは?

昔のお金の価値と歴史は日本の経済発展と密接に関わっています。昔のお金の歴史と価値を理解するには、以下の点が重要です。
- 日本のお金の起源
- 貨幣制度が構築されたのは江戸時代
- 昔と現代のお金の価値の違い
昔のお金の歴史的背景と価値について見ていきましょう。
日本のお金の起源
昔のお金の歴史や価値において、日本のお金の起源を知っておくことは大切です。お金の起源は約2000年前の弥生時代にさかのぼり、当時は物々交換が基本でした。
日本初の金属貨幣は飛鳥時代後期の708年に鋳造された「和同開珎」と言われていますが、最近では「富本銭」がさらに古い貨幣として発見されています。


貨幣制度が構築されたのは江戸時代
昔のお金の歴史や価値を考える上で、貨幣制度が構築されたのは江戸時代という事実は非常に重要です。
958年の銅銭発行を最後に、約600年間日本では統一された貨幣制度が存在しませんでした。
1601年、徳川家康によって貨幣制度の統一が図られ、金貨・銀貨が登場し「三貨制度」が確立されました。
三貨制度とは、江戸時代に徳川幕府によって確立された、金貨・銀貨・銅貨の3種類の貨幣を並行して流通させる貨幣制度です。
昔と現代のお金の価値の違い
昔と現代のお金の価値の違いとして、素材やお金の価値そのものがあります。かつては金や銀などの貴金属が使われていましたが、現在は様々な合金が主流となっており、価値の裏付け方法も大きく異なっています。
明治時代の1円は現在の約3,800円に相当し、給料で比較すると明治30年頃の小学校教諭の初任給は月8~9円でした。

昭和の100円札は使える?現在も価値のある昔のお金一覧

昔のお金の価値は、現在でも法的に有効なものと、コレクション価値のみを持つものに分かれます。
現在も価値を持つ昔のお金は主に以下の二つに分類できます。
- 硬貨
- 紙幣
以下に買取相場をまとめました。
| 種類 | 使用可能 | 買取相場(目安) |
|---|---|---|
| 硬貨(昭和23年以降) | ○ | 額面~数千円 |
| 紙幣(昭和21年以降) | ○ | 額面~10,000円以上 |
それぞれの種類ごとに、現在も使用可能なものと、コレクション価値が高いものについて解説します。
硬貨
現在も価値のある昔のお金一覧の中でも、硬貨は重要です。昭和23年以降に発行された硬貨は現在でも法的に使用可能で、額面通りの価値があります。
| 硬貨の種類 | 発行年 | 使用可能 | 買取相場 |
|---|---|---|---|
| 500円硬貨 | 昭和57年~ | ○ | 額面通り |
| 100円硬貨 | 昭和32年~ | ○ | 額面通り |
| 50円硬貨 | 昭和30年~ | ○ | 額面通り |
| 10円硬貨 | 昭和26年~ | ○ | 額面通り |
| 5円硬貨 | 昭和23年~ | ○ | 額面通り |
| 穴なし50円玉 | 稀少エラー | ○ | 10,000円以上 |
| ギザ十 | 昭和26年~34年 | ○ | 120円~500円 |
| 東京オリンピック記念 100円 |
昭和39年 | ○ | 110円~500円 |
| 沖縄復帰記念硬貨 | 昭和47年 | ○ | 500円~1,000円 |
なかでも「ギザ十」と呼ばれる昭和26年から34年までのギザギザ縁の10円玉は、120円から500円程度で取引されています。
紙幣
現在も価値のある昔のお金として紙幣も挙げられます。紙幣は現在でも使用可能なものが多いでしょう。
昭和21年以降に発行された紙幣は日本銀行で交換でき、額面通りの価値を持っています。
| 紙幣の種類 | 発行年 | 使用可能 | 買取相場 |
|---|---|---|---|
| 旧1万円札(聖徳太子) | 昭和33年~ | ○ | 10,000円~17,000円 |
| 旧5千円札(聖徳太子) | 昭和32年~ | ○ | 5,000円~6,000円 |
| 旧千円札(伊藤博文) | 昭和38年~ | ○ | 1,000円~10,000円以上 |
| 旧千円札(聖徳太子) | 昭和25年~ | ○ | 1,000円~10,000円以上 |
| 旧百円札(板垣退助) | 昭和28年~ | ○ | 100円~5,000円 |
| 旧百円札(聖徳太子) | 昭和21年~ | ○ | 100円~15,000円 |
| 50円札(高橋是清) | 昭和26年~ | ○ | 500円~2,000円 |
| 10円札(国会議事堂) | 昭和21年~ | ○ | 100円~1,000円 |
| 5円札(彩紋) | 昭和21年~ | ○ | 500円~2,000円 |
プレミア価値が付きやすい昔のお金の特徴

昔のお金の価値がプレミアム化する要因には明確なパターンがあります。プレミア価値が付きやすい昔のお金の特徴は以下の通りです。
- 紙幣番号が珍しいもの
- AA券・ZZ券
- エラープリント
- 帯付き
どのように昔のお金の価値を高めるのか詳しく解説します。
紙幣番号が珍しいもの
プレミア価値が付きやすい昔のお金の特徴として、紙幣番号が珍しいものがあります。例えば以下のような紙幣です。
- 「000001」などの最初に発行された紙幣
- 「777777」のようなゾロ目
- 「100000」などキリのよい数字
- 「123456」のような階段番号
- 「122221」といったサンドイッチ番号など

AA券・ZZ券
プレミア価値が付きやすい昔のお金の特徴の一つに、AA券・ZZ券と呼ばれる特殊な紙幣があります。
記番号の両端にあるアルファベットが「A・・・・・A」となっているAA券は、紙幣の最初期に発行されたもので、世界に90万枚しか存在していません。
一方、「Z・・・・・Z」という記番号のZZ券は、紙幣の最後期に発行されたものとして知られています。
エラープリント
プレミア価値が付きやすい昔のお金の特徴において、エラープリントは特に人気の高いカテゴリーです。
エラープリントとは、紙幣製造過程での印刷ミスや印刷ずれ、耳付きの状態、記号違いなどが生じた紙幣のことを指します。
製造時のエラーが起こる確率は極めて低いため、希少価値が非常に高くなるのが特徴的です。


帯付き
プレミア価値が付きやすい昔のお金の特徴として、帯付きの紙幣は非常に価値があります。
帯付きとは、帯が付いたままの札束のことで、銀行から発行された状態を保っていることの証明となります。
新札の状態であることを示すだけでなく、その中に希少価値の高い紙幣やエラー紙幣が含まれていれば、さらに価値は上昇するでしょう。

価値のある昔のお金はどうするべき?

昔のお金の価値を最大限に生かすには適切な処分方法を選ぶことが重要です。見つけた古銭や旧紙幣の価値を正当に評価してもらうための方法には以下のようなものがあります。
- 昔のお金を専門に扱う買取業者に査定を依頼する
- フリマアプリやネットオークションに出品する
- リサイクルショップへ持ち込む
- 銀行で交換してもらう
それぞれの方法のメリットとデメリットを詳しく見ていきましょう。
昔のお金を専門に扱う買取業者に査定を依頼する
価値のある昔のお金は、昔のお金を専門に扱う買取業者に査定を依頼するのが最も確実な方法です。
古銭が本物かどうかを見極めるのは専門家でも難しい作業であり、素人が昔のお金の価値を自分で判断するのはさらに困難でしょう。
専門業者なら古銭に詳しい査定士が正確な価値を判断し、適正な価格を提示してくれるはずです。
フリマアプリやネットオークションに出品する
価値のある昔のお金は、フリマアプリやネットオークションへの出品も一つの方法です。スマートフォンやパソコンで手軽に出品できる点がメリットです。
また、レアな昔のお金ほど入札者が集まり、それに応じて落札価格も上昇する可能性があります。
一方で購入者との連絡や梱包・発送などの手間がかかり、場合によっては手数料も必要になるでしょう。
リサイクルショップへ持ち込む
価値のある昔のお金は、リサイクルショップへの持ち込みという方法もあります。査定後、すぐに現金化できるのがリサイクルショップのメリットです。
手軽に利用できる反面、古銭専門の査定士がいるとは限らないため、昔のお金の価値が正確に判断されず、結果的に損をしてしまう可能性があるでしょう。

銀行で交換してもらう
価値のある昔のお金は、銀行での交換も一つの選択肢です。現在でも法的効力を持つ旧紙幣や硬貨に限り、銀行などの金融機関で両替が可能になっています。
しかし注意すべき点として、交換される金額は額面通りの価値にしかならないことが挙げられるでしょう。
昔のお金の価値をより高めるコツ

昔のお金の価値を最大化するためのコツがいくつかあります。昔のお金の価値を高めるポイントは以下の通りです。
- 汚れは落とさずそのままにしておく
- なるべく早めに売却する
- 鑑定書やケースがあれば揃える
- 実績の豊富な買取業者に依頼する
以上のコツについて具体的な理由と共に解説します。
汚れは落とさずそのままにしておく
昔のお金の価値をより高めるコツの一つ目は、汚れは落とさずそのままにしておくことです。
古銭を磨いたり洗ったりすると、表面に細かい傷がついて価値が下がってしまう可能性があります。
古銭鑑定士は汚れの下にある状態を見極める訓練を受けており、自然な経年変化は価値の一部と考えられることが多いでしょう。
なるべく早めに売却する
昔のお金の価値をより高めるコツとして、なるべく早めに売却することが挙げられます。古銭のコレクター人口は残念ながら年々減少傾向にあり、市場価値も下がってきています。

鑑定書やケースがあれば揃える
昔のお金の価値をより高めるコツには、鑑定書やケースがあれば揃えておくことも含まれます。
日本貨幣商協同組合などの公的機関による鑑定書があると、昔のお金の真贋や価値が保証され、買取価格が上がる可能性が高くなります。
専用のケースや元々付属していた包み紙、布などがあれば、保管状態の良さを証明することができるのじゃ。
実績の豊富な買取業者に依頼する
昔のお金の価値をより高めるコツの最後は、実績の豊富な買取業者に依頼することです。古銭の適正価格を査定するためには専門的な知識が必要であり、一般的なリサイクルショップでは正確な価値判断ができないことが多いでしょう。


昔のお金の価値がわかる買取業者ランキング3選

昔のお金の価値を正確に判断してくれる信頼できる買取業者を選ぶことが重要です。昔のお金の価値を適切に評価してくれる業者の特徴や強みについて詳しく解説します。
福ちゃん

昔のお金の価値がわかる買取業者ランキング1つ目は、福ちゃんです。福ちゃんは日本全国に独自のグローバル流通ネットワークを持つ買取業者で、昔のお金の価値を正確に見極める能力に定評があります。
出張・持込・宅配買取に対応しているため、遠方の人でも気軽に査定を依頼できるでしょう。
特に古銭に精通した査定士が在籍しており、記念硬貨、穴銭、小判、古紙幣など幅広いジャンルに対応しています。
バイセル

昔のお金の価値がわかる買取業者ランキングの中で、バイセルは古銭買取の最大手として知られています。
バイセルは昔のお金の買取実績が豊富で、専門スタッフによる正確な査定が魅力です。古銭の価値を知りたい初心者から、貴重なコレクションを手放したいベテランまで、幅広い顧客ニーズに応える体制も好評です。
グッドディール

出典:gooddeal.jp
昔のお金の価値がわかる買取業者ランキングの最後は、グッドディールです。グッドディールは古銭や記念硬貨などの昔のお金に特化した専門買取店として高い評価を受けています。
査定員は古銭の歴史や価値に関する深い知識を持ち、一つ一つの品物に丁寧に向き合う姿勢が特徴的です。
また古銭の保管方法や価値を高める工夫についてもアドバイスしてくれるなど、顧客に寄り添ったサービスを提供しています。