ファクタリングは手数料が比較的高いため、できるだけ安いところを選びたいと考えている方も多いと思います。
そこでこの記事では、手数料の安いファクタリング業者を選ぶコツやおすすめの業者を10選紹介します。
- 手数料が安いファクタリング業者
- ファクタリングの手数料を安くするコツ
- ファクタリングのメリット・デメリット
- ファクタリングにかかる費用
- 悪徳なファクタリング業者の特徴
目次
- 1 ファクタリング利用時の手数料とは?
- 2 手数料が安いおすすめのファクタリング業者10選
- 2.1 課題の根本解決に向けたアドバイスが受けられる「PMG」
- 2.2 経営状況に係わらず利用できる「一般社団法人日本中小企業金融サポート機構」
- 2.3 手数料1%~の低料金「QuQuMo online」
- 2.4 注文書ファクタリングに対応「ビートレーディング」
- 2.5 完全オンライン型サービス「みんなのファクタリング」
- 2.6 相談無料で柔軟な対応・審査「アクセルファクター」
- 2.7 審査通過率90%で安心感がある「事業資金エージェント」
- 2.8 最短1分で適切なファクタリング業者を提案してくれる「ファクタリングベスト」
- 2.9 7社から最適なファクタリング業者を提案してくれる「ランクファクター」
- 2.10 スピード審査・入金&低手数料「アドプランニング」
- 3 ファクタリングにかかる手数料を安くするコツ
- 4 ファクタリングのメリット
- 5 ファクタリングのデメリット
- 6 手数料以外でファクタリングにかかる主な費用
- 7 法外な手数料に注意!悪徳ファクタリング業者の特徴
- 8 手数料が安いファクタリングのよくある質問
- 8.1 ファクタリングの手数料にも消費税はかかる?
- 8.2 ファクタリング利用時は手数料のみ発生する?
- 8.3 ファクタリングの手数料の仕訳方法は?
- 8.4 ファクタリングで高額すぎる手数料とは?
- 8.5 ファクタリングと他の資金調達方法の違いは?
- 8.6 個人事業主向け&手数料の安いファクタリングは即日対応してくれる?
- 8.7 ファクタリングの審査を受けられないケースは?
- 8.8 事業開始から間もない企業もファクタリングを利用できる?
- 8.9 数万~数十万円の売掛金でもファクタリングは利用できる?
- 8.10 土日でも対応可能な手数料の安いファクタリング業者はある?
- 8.11 審査をクリアしやすいファクタリング業者は?
- 8.12 書類不要で審査できる手数料が安いファクタリング業者はある?
- 8.13 ファクタリングと手形割引の違いは?
ファクタリング利用時の手数料とは?
ファクタリング利用時の手数料について、以下の項目に分けて解説します。
- 支払い代金から差し引かれる料金
- 手数料の相場
- 手数料の計算方法
詳しく見ていきましょう。
支払い代金から差し引かれる料金
ファクタリング利用時の手数料は、支払い代金から差し引かれる料金です。ファクタリング業者が売掛債権を買取して、手数料を引かれた額が利用者に支払われます。
手数料は主に、ファクタリング業者の売上や未回収があった際のリスクの補填に使われます。
手数料の相場
ファクタリング利用時の、手数料の相場は以下のとおりです。
ファクタリングの種類 | 手数料相場 |
---|---|
2社間ファクタリング(オンライン) | 2~12% |
2社間ファクタリング(面談) | 10~20% |
3社間ファクタリング | 1~9% |
2社間のファクタリングは、利用者とファクタリング業者で締結するもので、最短即日で資金を調達できるのがメリットです。
3社間ファクタリングは、2社間に加えて売掛先とも契約を締結します。資金調達に1週間ほどの時間がかかりますが、2社間ファクタリングに比べて手数料が安いのが特徴です。
手数料の計算方法
ファクタリング利用時にかかる手数料は、以下の計算方法で算出できます。
- 売掛債権額×手数料率÷100
100万円の売掛債権を手数料率10%でファクタリングをした場合は、以下のような計算になります。
- 100万円×10(%)÷100=10万円
また、ファクタリングの手数料を金利と比較する際には、以下の計算式で算出可能です。
- 12か月÷支払いサイト×手数料率
支払いサイトが60日(2か月)の売掛債権を、手数料率10%でファクタリングした場合は以下の計算式になります。
- 12か月÷2か月×10(%)=30%
一般的な銀行の場合、金利の相場は1~3%程度なので、ファクタリングは金利が高いことがわかります。
手数料が安いおすすめのファクタリング業者10選
手数料が安いおすすめのファクタリング業者を10社紹介します。
課題の根本解決に向けたアドバイスが受けられる「PMG」
出典:p-m-g.tokyo
PMGは資金調達だけではなく、課題の根本解決に向けたアドバイスが受けられるファクタリング業者です。
手元の現金が足りず、キャッシュフローが回らない際など、簡単な審査で最短即日入金してもらえます。
経営改善から事業拡大まで、あらゆる課題を解決して中小企業を下支えしてくれます。
経営状況に係わらず利用できる「一般社団法人日本中小企業金融サポート機構」
一般社団法人日本中小企業金融サポート機構は、経営状況に係らず利用できるファクタリング業者です。
取引実績が豊富で、多くの個人事業主や中小企業をサポートしています。請求書と通帳を提出するだけで、最短40分で現金化できる「FACTOR+U」も人気です。
最短10分のスピード審査と、面倒な対面でのやりとりがないWeb完結の手続きで資金調達できます。
手数料1%~の低料金「QuQuMo online」
出典:ququmo.com
QuQuMo onlineは、手数料1%~の低料金で利用できるファクタリング業者です。資金が不足し、材料費や外注費などの支払いが難しい場合でも、来店不要でオンライン契約ができます。
入金までは最速2時間で対応してもらえるため、急いで資金調達したい方にもおすすめです。
請求書・通帳の2点のみで、取引先に通知のいかない2社間契約が行えます。
注文書ファクタリングに対応「ビートレーディング」
出典:betrading.jp
ビートレーディングは、取引実績5万8,000件以上を誇るファクタリング業者です。月間契約数は1,000件以上で、受注時点での注文書ファクタリングにも対応しています。
クラウドサインを導入し、PC・スマホでオンライン契約が可能です。スピード審査は最短2時間で、即日の資金調達もできます。
完全オンライン型サービス「みんなのファクタリング」
みんなのファクタリングは、完全オンライン型サービスのファクタリング業者です。登録から契約まですべてWEBで完結するため、電話対応や対面での契約はありません。
独自のAI審査を採用し、決算書や事業計画が不要な点も特徴です。毎日18時まで営業しており、土日祝日も最短60分で振り込みをしてもらえます。
相談無料で柔軟な対応・審査「アクセルファクター」
アクセルファクターは、柔軟な対応・審査で資金調達ができるファクタリング業者です。30万円から上限金額なしで利用できるため、個人事業主や小規模な法人にも対応しています。
また、来店不要でオンライン契約ができ、書類がそろっていれば数時間で審査ができるのも特徴です。
審査通過率90%で安心感がある「事業資金エージェント」
出典:js-agent.com
事業資金エージェントは、90%と高い審査通過率を誇る安心のファクタリング業者です。年間契約数は3,000件以上で、オンライン完結の契約ができます。
契約締結までは最短2時間なので、急いで資金調達したい人にもおすすめです。手数料は1.5%からと業界最安水準なので、費用を抑えた資金調達がおこなえます。
最短1分で適切なファクタリング業者を提案してくれる「ファクタリングベスト」
ファクタリングベストは、最短1分で適切なファクタリング業者を提案してくれるサイトです。
手数料や審査までの日数など、複数の会社を比較検討する手間がかからず、条件の良いファクタリング会社がすぐにわかります。
サイトは無料で利用できるため、ファクタリングの際にかかる費用以外に料金はかかりません。
7社から最適なファクタリング業者を提案してくれる「ランクファクター」
ランクファクターは、7社から最適なファクタリング業者を提案してくれるサイトです。
複数の税理士や公認会計士、その他専門家と連携し、資金繰りの悩みを解決してくれます。
土日祝日を含む、9時~翌日3時まで営業しています。無料で何度でも電話・メールで相談ができるため、ファクタリングに不安がある方でも安心です。
スピード審査・入金&低手数料「アドプランニング」
アドプランニングは、スピード審査・入金を低手数料でおこなうファクタリング業者です。最短30分のスピード審査で、できるだけ早く資金調達したい場合にも対応できます。
平均審査通過率は88%と高く、他社で断られた人や乗り換えを検討中の人でも安心です。資金繰りの根本解決を提案する、コンサルティングもおこなっています。
ファクタリングにかかる手数料を安くするコツ
ファクタリングにかかる手数料を安くするコツを紹介します。
- 支払いサイトの短い売掛先を優先
- 売掛先が信用できるか確認
- 複数のファクタリング業者に依頼する
- 債権譲渡登記で二重譲渡のリスクがないことを証明する
- オンライン手続きのあるファクタリング業者を利用する
- 手数料減額の仕組みがあるファクタリング業者を利用する
- 金額の大きい売掛債権で審査を申し込む
- 3社間ファクタリングを利用する
- 自社の経営状況を提示する
- 提示された手数料の内訳を確認する
1つずつ見ていきましょう。
支払いサイトの短い売掛先を優先
ファクタリングにかかる手数料を安くするコツは、支払いサイトの短い売掛先を優先することです。
支払いサイトとは、締め日から実際の入金日までの期間を指します。支払いサイトが短い売掛債権ほど、ファクタリング業者にとって回収不能のリスクは低くなる傾向です。
そのため、支払いサイトが短い売掛先を優先することで、ファクタリングの手数料を安くできます。
売掛先が信用できるか確認
ファクタリングにかかる手数料を安くするコツの2つ目は、売掛先が信用できるか確認することです。
ファクタリングでは、売却する売掛債権の回収不能リスクが高いほど、手数料も高くなります。
手数料を抑えるためには、回収不能リスクの少ないメーカーや大企業、行政機関などの売掛債権をファクタリングするのがおすすめです。
複数のファクタリング業者に依頼する
ファクタリングにかかる手数料を安くするコツとして、複数のファクタリング業者に依頼することが挙げられます。
ファクタリング業者によって、提示してくる手数料は異なります。複数のファクタリング業者に依頼することで、手数料の安い会社や対応の良い会社が判断できるでしょう。
債権譲渡登記で二重譲渡のリスクがないことを証明する
ファクタリングにかかる手数料を安くするコツは、債権譲渡登記で二重譲渡のリスクがないことを証明することです。
債権譲渡登記とは、法人が売掛債権を譲渡した際に、所有権が変更になったことを公に公開する登記を指します。
二重譲渡のリスクがないことを証明できるため、手数料が安くなる可能性が高いです。
オンライン手続きのあるファクタリング業者を利用する
ファクタリングにかかる手数料を安くするコツの5つ目は、オンライン手続きのあるファクタリング業者を利用することです。
オンライン手続きがあると、申し込みから契約まですべてネット上で完結します。人件費や契約時の印紙代などもかからないため、対面よりも手数料が安くなりやすいのが特徴です。
手数料減額の仕組みがあるファクタリング業者を利用する
ファクタリングにかかる手数料を安くするコツとして、手数料減額の仕組みがあるファクタリング業者を利用する点が挙げられます。
以下の会社には手数料減額の仕組みがあるので、安く利用したい方は検討してみてください。
- 乗り換えで手数料減額:No.1ファクタリング・アクセルファクター
- 利用実績の有無で手数料減額:フリーナンス・ペイトナーファクタリング
手数料減額は、乗り換えや利用実績の有無によって割引されるのが一般的です。
金額の大きい売掛債権で審査を申し込む
ファクタリングにかかる手数料を安くするコツは、金額の大きい売掛債権で審査を申し込むことです。
売掛債権の金額が高いほど、ファクタリング業者が受け取る手数料も多くなります。ファクタリング業者は自分のところで利用してもらうためにも、手数料を安くして契約してもらおうとする傾向があります。
3社間ファクタリングを利用する
ファクタリングにかかる手数料を安くするコツの8つ目は、3社間ファクタリングを利用する点です。
3社間ファクタリングとは、ファクタリング業者と利用者、売掛先で契約を締結するファクタリングのことです。
売掛先から直接ファクタリング業者に入金が入るため、利用者が回収した売掛金を着服してしまうリスクを減らせるので、手数料が安く設定されています。
自社の経営状況を提示する
ファクタリングにかかる手数料を安くするコツとして、自社の経営状況を提示することが挙げられます。
2社間のファクタリングの場合、利用者が売上金を回収し、その金額をファクタリング業者に入金します。
経営状況が悪いと着服されてしまうリスクもあるため、利用者の信用状況が手数料に影響を与えてしまうのです。
提示された手数料の内訳を確認する
ファクタリングにかかる手数料を安くするコツは、提示された手数料の内訳を確認することです。
手数料の内訳には、大きく以下のものがあります。
- 基本手数料
- 登記費用
- 印紙代
基本手数料とは、売掛金の金額や利用者の信用、ファクタリングの種類によって決まります。
登記費用や印紙代は、契約時にかかる費用です。登記費用は最低でも6万円以上かかり、売掛債権の金額にかかわらず固定で請求されます。
手数料を提示された際には、内訳を確認して不明な点がないか確認することが大切です。
ファクタリングのメリット
ファクタリングのメリットは以下の3つです。
- 赤字経営でも利用できる
- 最短当日中の審査~入金が可能
- 売掛金の未回収リスクを防ぐ
1つずつ見ていきましょう。
赤字経営でも利用できる
ファクタリングのメリットは、赤字経営でも利用できる点です。銀行などから融資を受ける場合、今後返済ができるかが問題視されます。
融資の審査で経営状況を判断され、赤字の場合は利用できないこともあるでしょう。ファクタリングは、売掛債権の売却のため、自社の経営状況とは関係なく資金調達が可能です。
赤字経営で銀行の融資を受けられない場合は、ファクタリングを検討してみてください。
最短当日中の審査~入金が可能
ファクタリングのメリットの2つ目は、最短当日中の審査~入金が可能な点です。融資の場合は、入念な審査をする必要があり、入金までに2週間~1カ月ほどの時間がかかります。
ファクタリングの場合は、売掛債権に問題がなければ入金できるため、時間をかけずに審査・入金できる場合が多いです。
売掛金の未回収リスクを防ぐ
ファクタリングのメリットは、売掛金の未回収リスクを防げる点です。ファクタリングは一部例外を除き、売掛先が倒産した場合に、ファクタリング業者から受け取っていた対価を返金しなくても良いシステムがあります。
ファクタリング契約後に売掛先の企業が倒産した場合は、ファクタリング業者と利用者のどちらかが売掛債権の金額を負担する必要があります。
特別な事情がない場合は、ファクタリング業者が金額を負担するケースが多いです。
ファクタリングのデメリット
ファクタリングのデメリットは以下の3つです。
- 現金化できるのは売掛金の額まで
- ファクタリングの手数料が負担になることもある
- ファクタリングの利用を売掛先に知られるリスク
1つずつ見ていきましょう。
現金化できるのは売掛金の額まで
ファクタリングのデメリットは、現金化できるのは売掛金の額までな点です。お店の開業や設備投資など、多くの資金が必要な場合には向いていません。
ファクタリングは、短期の資金繰り改善の目的で利用するのがおすすめです。
ファクタリングの手数料が負担になることもある
ファクタリングのデメリットとして、ファクタリングの手数料が負担になることも挙げられます。
銀行融資よりも審査が緩く、気軽に利用しやすいファクタリングは、手数料が高めに設定されています。
銀行融資では1%程度の利息ですむところを、10~20%ほどの手数料がかかることもあります。
ファクタリングの利用を売掛先に知られるリスク
ファクタリングのデメリットの3つ目は、ファクタリングの利用を売掛先に知られるリスクです。
ファクタリングには、2社間と3社間で契約するものがあります。2社間ファクタリングの場合は、ファクタリング業者と利用者のみの契約です。
3社間の場合はファクタリング業者と利用者、売掛先との契約になるため、売掛先に知られてしまうリスクがあります。
手数料以外でファクタリングにかかる主な費用
手数料以外でファクタリングにかかる主な費用を5つ紹介します。
- 債権譲渡登記に係わる費用
- 書類作成などの事務手数料
- 面談にかかる出張費
- 入金時の口座手数料
- ファクタリングへの着手金
詳しく見ていきましょう。
債権譲渡登記に係わる費用
手数料以外でファクタリングにかかる主な費用は、債権譲渡登記に係わる費用です。債権譲渡登記に係わる費用には、以下のものがあります。
- 印紙代:200円
- 登録免許税:7,500円または15,000円
- 司法書士への報酬:50,000円前後
債権譲渡登記とは、売掛債権の譲渡を公的に登記するものです。登記費用として、最低でも60,000円以上の金額がかかります。
しかし、2社間ファクタリングでは、債権譲渡登記が不要なケースもあります。できるだけ費用を抑えたいなら、債権譲渡登記の必要がないファクタリング業者を選びましょう。
書類作成などの事務手数料
手数料以外でファクタリングにかかる主な費用の2つ目は、書類作成などの事務手数料です。
最近では手数料の中に事務手数料を含んでいる業者も多く、事務手数料は請求されることは少ないでしょう。
面談にかかる出張費
手数料以外でファクタリングにかかる主な費用として、面談にかかる出張費が挙げられます。
自宅や職場の近くまでファクタリング業者に出張を依頼すると、別途交通費が請求されます。
出張費を抑えたい場合は、近くにある業者や面談不要のオンラインファクタリング業者を選ぶのがおすすめです。
入金時の口座手数料
手数料以外でファクタリングにかかる主な費用は、入金時の口座手数料です。口座手数料とは振込手数料のことで、金額は金融機関や売掛債権額によって異なります。
費用としてはおよそ数百円程度ですが、最近では口座手数料を負担してくれるファクタリング業者も多いため、事前に確認しておくと安心です。
ファクタリングへの着手金
手数料以外でファクタリングにかかる主な費用の5つ目は、ファクタリングへの着手金です。
多くのファクタリング業者は着手金の請求を行っていませんが、まれに請求されるケースもあります。
1件あたり1~3万円と高額な請求になるため、着手金を請求された場合は契約の中断も検討した方が良いでしょう。
法外な手数料に注意!悪徳ファクタリング業者の特徴
法外な手数料を請求してくる、悪徳なファクタリング業者の特徴を4つ紹介します。
- 手数料以外の請求される費用が多い
- 手数料が相場より高く提示される
- 償還請求権が契約に組み込まれている
- 審査が甘すぎる
詳しく見ていきましょう。
手数料以外の請求される費用が多い
悪徳ファクタリング業者の特徴は、手数料以外に請求される費用が多い点です。とくに、保証金や手付金などを請求された場合は、すぐに契約を中断しましょう。
ファクタリングの利用で、保証金や手付金などの費用は発生しません。手数料以外にかかる費用の内容に納得ができない場合は、質問したり契約を断ったりするなどの対処が必要です。
手数料が相場より高く提示される
悪徳ファクタリング業者の特徴の2つ目は、手数料が相場より高く提示してくるケースです。
ファクタリング業者の手数料相場は、以下のようになっています。
ファクタリングの種類 | 手数料相場 |
---|---|
2社間ファクタリング(オンライン) | 2~12% |
2社間ファクタリング(面談) | 10~20% |
3社間ファクタリング | 1~9% |
相場よりも高い手数料を請求してくる業者は要注意です。審査が簡単で即日入金が可能な業者でも、手数料が20%を超えれば資金繰りを悪化させかねません。
悪徳なファクタリング業者にだまされないためにも、複数の業者に見積もりを出してもらい手数料を比較することをおすすめします。
償還請求権が契約に組み込まれている
悪徳ファクタリング業者の特徴として、償還請求権が契約に組み込まれている点が挙げられます。
償還請求権とは、売掛債権が未回収の場合にファクタリング業者が利用者に返済を求める権利です。
償還請求権入りの契約をする場合、ファクタリング業者は貸金業に登録している必要があります。
登録していないのに償還請求権入りの契約をするのは、違法な貸付となります。
審査が甘すぎる
悪徳ファクタリング業者の特徴の4つ目は、審査が甘すぎる点です。2社間ファクタリングは売掛先を含めた契約ではないため、売掛金を回収できないリスクが高くなります。
そのため、3社間よりも審査が厳しくなっているのが特徴です。しかし、業者のなかには「審査が甘い」「簡単に資金調達」などと謳っている業者もいます。
審査が甘い代わりに法外な手数料を請求されたり、強引な取り立てをされたりするケースもあるので注意してください。
手数料が安いファクタリングのよくある質問
手数料が安いファクタリング業者のよくある質問をまとめました。
ファクタリングの手数料にも消費税はかかる?
ファクタリングの取引は非課税取引のため、手数料に消費税は発生しません。売掛金の売却は、有権証券の売却と同様に扱われるため、課税対象にならないのが特徴です。
インボイス制度とも無関係なため、直接的な影響もありません。
ファクタリング利用時は手数料のみ発生する?
ファクタリング利用時には、手数料以外にも以下の費用が発生するケースがあります。
- 債権譲渡登記にかかる費用
- 事務手数料
- 出張費
- 振込手数料
- 着手金
ファクタリング業者のなかには、上記の費用が発生せず、手数料だけで取引できるところもあります。
できるだけ費用を抑えたいなら、手数料以外の費用がかからない業者を選びましょう。
ファクタリングの手数料の仕訳方法は?
ファクタリングの手数料の仕分け方法は、契約締結時と入金時によって異なります。契約締結時の仕訳は「未収入金」です。
入金時に振り込まれた金額は「普通預金」、手数料は「売上債権売却益」としてください。
ファクタリングで高額すぎる手数料とは?
ファクタリングでは、20%以上の手数料の場合高額過ぎるといえるでしょう。ファクタリングの手数料相場は、以下が目安です。
ファクタリングの種類 | 手数料相場 |
---|---|
2社間ファクタリング(オンライン) | 2~12% |
2社間ファクタリング(面談) | 10~20% |
3社間ファクタリング | 1~9% |
どんなに手数料が高くても、20%を超えることはほとんどありません。高額な手数料を請求する悪徳業者の可能性もあるため、利用を中断してください。
ファクタリングと他の資金調達方法の違いは?
ファクタリングと他の資金調達方法の違いを以下にまとめました。
- ファクタリング:手数料を支払い、売掛債権を売却して現金化。売却利益は目減りする
- 金融機関からの投資:返済していく負担はあるが、手数料は安い。審査が必要
- 投資家からの出資:返済不要だが、経営に干渉される可能性がある
- クラウドファンディング:支援者から資金を募り、返礼品を返す。資金調達の時間が読めない
ファクタリング以外にも、さまざまな資金調達方法があります。審査の有無やお金が必要な時期などを考慮し、最適な資金調達方法を選びましょう。
個人事業主向け&手数料の安いファクタリングは即日対応してくれる?
個人事業主向け&手数料の安いファクタリングは即日対応してくれるところもあります。即日入金の有無や手数料など、複数の業者を比較したい場合は、一括見積もりサイトを使うと便利です。
ファクタリングの審査を受けられないケースは?
ファクタリングの審査を受けられないのは、主に以下のケースが挙げられます。
- 売掛先に問題がある
- 売掛金に問題がある
- 利用者に問題がある
「売掛先に問題がある」とは、経営状態が悪い場合や、金融事故・税金の滞納があるなどです。法人ではなく、個人が売掛先の場合も、審査が通りにくくなっています。
また、不良債権や二重譲渡、売掛金の存在が確認できない「売掛金に問題がある」ときも審査には通りにくいでしょう。
利用者の人柄や財務状況が悪く、信用されない点も審査に落ちる原因となっています。
事業開始から間もない企業もファクタリングを利用できる?
事業開始から間もない企業の場合は、ファクタリングの利用が難しい場合もあります。しかし、創業から間もない会社でも、売掛金がある程度発生している場合は利用できる可能性もあります。
不安な場合は、利用前の電話相談などで確認しておくと安心です。
数万~数十万円の売掛金でもファクタリングは利用できる?
数万~数十万円の売掛金でも、ファクタリングは利用可能です。個人事業主やフリーランスに特化した業者なら、1万円からでも利用できるところがあります。
土日でも対応可能な手数料の安いファクタリング業者はある?
土日でも対応可能な手数料の安いファクタリング業者は以下のとおりです。
- みんなのファクタリング
- ランクファクター
- ファクタリングベスト
土日でも対応しているファクタリング業者なら、平日は忙しい人でも利用できます。
審査をクリアしやすいファクタリング業者は?
審査をクリアしやすいのは、以下のファクタリング業者です。
ファクタリング業者 | 審査通過率 |
---|---|
QuQuMo online | 最大98% |
ビートレーディング | 98% |
一般社団法人日本中小企業金融サポート機構 | 95% |
アクセルファクター | 93% |
「QuQuMo online」や「ビートレーディング」は、とくに高い審査通過率を誇ります。利用者の多くが審査に通過していることから、利用しやすい業者といえるでしょう。
書類不要で審査できる手数料が安いファクタリング業者はある?
書類不要で審査できる、手数料が安いファクタリング業者はありません。しかし、少ない書類で審査ができるファクタリング業者には、以下があります。
ファクタリング業者 | 必要書類 |
---|---|
QuQuMo online | ・請求書 ・入金口座の通帳 |
ビートレーディング | ・請求書 ・直近2カ月の通帳コピー |
一般社団法人日本中小企業金融サポート機構 | ・請求書 ・3か月分の通帳コピー ・身分証明書 |
ファクタリングと手形割引の違いは?
ファクタリングと手形割引の違いは、手数料の安さです。手形割引とは、期日前の約束手形を金融機関に売却することを指します。
手形が不渡になった場合は、金融機関から買取額を請求されます。償還請求権があるため、ファクタリングよりも手数料は安くなっているのが特徴です。